蓼科観光の魅力はスローライフと癒しが似合うところ
蓼科
長野県茅野市蓼科。保養地や湯治場としても知名度の高い蓼科は「スローライフと癒しの似合う場所」です。
深い森林に囲まれた環境は「より深く眠れる」とも言われ、都会の喧噪を忘れられる場所でもあります。
また、蓼科は古くから文人や著名人を虜にしてきた場所。どうして文人や著名人が蓼科に「癒し」を求めてきたのか。それは蓼科巡りで明らかになるでしょう。
24時間365日ごとにさまざまな表情を見せる蓼科の魅力をご紹介します。
ドライブ観光なら白樺湖畔~ビーナスラインがオススメ

ドライブと聞くと、湖や森林の中で風を切りながら疾走するイメージがあります。自然の風を感じながらのドライブも良いでしょう。
しかし、ビーナスラインドライブでは「あえて」スローなドライブを提案します。
スローなドライブとは、目的地を決めず、心を揺さぶられそうな場所に車を停めて滞在するドライブスタイルのことです。車を走らせて自然と一体化するのではなく、車を停めて自然と一体化するのです。
文人、著名人が蓼科を愛した理由は「時間の流れの遅さ」にあります。ビーナスラインのスロードライブでは、蓼科特有の「時の流れ」を体感できるでしょう。
国道路線名 | 国道152号 |
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通過する自治体 | 長野県茅野市 ~北佐久郡立科町 ~ 諏訪市~ 諏訪郡下諏訪町 ~ 小県郡長和町 ~松本市 ~上田市 |
沿線の観光スポット |
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施設URL | https://www.venus-line.net/ |
女の神展望台は八ヶ岳と南アルプスを一望できる絶景スポット

ビーナスライン沿い標高1700m地点には、八ヶ岳と南アルプスが見渡せる「女の神展望台(めのかみてんぼうだい)」があります。
展望台の北側にそびえる標高2530mの蓼科山。その別名が「女の神山(めのかみやま)」です。
蓼科山は女の神山以外にも「諏訪富士」や「黒斑山」などの二つ名があります。
蓼科の連峰群は見るものの心を揺さぶる景色が魅力。車を走らせながらの眺望と、車から降りてゆっくりと見渡す眺望では得られる感動が段違いでしょう。
四季ごとに異なる表情を見せる山々。絶景に抱かれるような体験が得られます。
施設住所 | 長野県茅野市北山 |
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標高 | 1700m地点 |
自動車でのアクセス | 諏訪ICから約24km・約40分 【公共交通機関でのアクセス】 JR茅野駅 →(アルピコ交通・たてしな高原ラウンドバス約35分) → 蓼科山登山口バス停下車徒歩約15分 |
施設URL | https://navi.chinotabi.jp/spot/3066/ |
蓼科ゆかりの文人巡り観光で過去に想いを馳せる

ビーナスラインで女の神展望台から茅野市街へ向かうと、蓼科ゆかりの文人たちが遺した歌碑・句碑に出会えます。
古くから保養地として有名だった蓼科には多くの文人たちが訪れていました。太宰治や高浜虚子。柳原白蓮といった、日本が誇る文豪たちが蓼科を愛していました。
蓼科の地に歌碑や句碑を建てた文豪もいます。高浜虚子、柳沢黙坊、篠原志都児、伊藤左千夫の4人です。
画像は富士見公園にある伊藤左千夫の歌碑ですが、その中でも伊藤左千夫は蓼科をもっとも愛した文豪として知られています。
左千夫の実体験を元に描かれた処女作、恋愛小説『野菊の墓』のヒロインのモデルになったのは蓼科の牧場に暮らす女性でした。
『野菊の墓』を一読してからビーナスラインにある歌碑を訪れると、当時の左千夫がどのような心情で執筆したかに触れられます。
ほかの歌碑・句碑にもそれぞれ文豪の想いが込められています。
小説や俳句のバックボーンを体験できる文人巡り。どうして蓼科が文人に愛されたかを感じ取れるでしょう。
歌碑・句碑の場所 | 【高浜虚子の句碑】無藝荘隣の駐車場 【柳沢黙坊の歌碑】文化塔無かい側の道上 【篠原志都児の歌碑】親湯温泉へ向かう道の右上の丘 【伊藤左千夫の歌碑】親湯温泉の裏山を登った所 |
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施設連絡先 | 【観光案内所】0266-67-2222 |
施設URL | https://tateshina.ne.jp/spot/guide_10.html |
季節ごとに違う表情を見せる蓼科大滝

柳沢黙坊の歌碑を過ぎてすぐの側道を曲がると蓼科温泉があるプール平が見えてきます。
蓼科大滝はプール平の奥にある遊歩道経由で向かいます。うっそうとした森のトンネルを徒歩で7分ほど歩くと、そこだけ別世界かと思うような荘厳な景色が見えてくるでしょう。
神秘的な苔むした石やスポットライトのような一筋の光。数百年の時を経た立ち枯れの巨木。日本の誇る芸術「盆栽」がそのまま森になったような感覚に襲われます。遊歩道を抜けると水量豊富な気品のある「蓼科大滝」に出会えます。
ごつごつした石に大量の水があたることで、オーロラのような滝景色を見せてくれます。
季節ごとに色彩が変わる蓼科大滝。春夏秋冬それぞれのシーズンに心の充電の意味で訪れても良いでしょう。
施設住所 | 長野県茅野市北山4062 |
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自動車でのアクセス | 諏訪ICから約17km・約30分 |
公共交通機関でのアクセス | JR茅野駅 →(アルピコ交通・北八ヶ岳ロープウェイ線約35分) → プール平バス停下車徒歩10分 |
施設URL | https://navi.chinotabi.jp/spot/3069/ |
蓼科は日本人が古くから癒される場所

時の流れはどの場所にいても変わりません。ですが場所によっては遅く感じることも事実です。
都会のスピード感に疲弊したとき、蓼科の大自然を思い描いてください。大自然に包まれながら、ゆっくりと心と体を療養できるでしょう。
蓼科は、日本人がどこかに置いてきた「時の流れを感じる心」を思い出させてくれる場所です。スローな時間をぜひ楽しんでみてください。