マンスリーマンションとは?メリットデメリットや利用シーンについて紹介します
ホテル・別荘豆知識
マンスリーマンションとは、短期や中期での利用に便利な1か月単位で入居できる家具家電付きのマンションです。今回はマンスリーマンションのメリットやデメリットだけでなく、都心に1か月滞在する際の費用の目安をご紹介します。
マンスリーマンションとは

マンスリーマンションとは、1か月単位の契約で短期間入居できるマンションです。一般的な賃貸マンションでは短期間での解約に違約金がかかりますが、マンスリーマンションでは違約金がかかりません。一時的に滞在したい方や、短期間での引っ越しが想定される方には、マンスリーマンションは有力な選択肢になるでしょう。
マンスリーマンションの利用シーン

マンスリーマンションを活用できるのは、出張や研修などのビジネス目的だけではありません。リフォーム中の仮住まいや就職活動中などの滞在にもぴったりです。
長期出張や研修など
月単位での出張や研修であれば、洗濯やアイロンなどを自分で行えるマンスリーマンションが便利です。最低限の荷物を持ち込むだけで、自宅のように過ごせます。
自宅のリフォーム時の仮住まい
風呂場やリビングなどの大規模なリフォームには、まとまった日数が必要です。最低限の生活空間を確保しながら、少しずつリフォームする方法もありますが、マンスリーマンションに一時的に住まいを移せば、一気にリフォームを済ませることもできるのです。
受験・就職活動の滞在先
受験や就職活動で長期滞在する際は、荷物を収納できる場所が多かったり、ワークデスクがあったりすると便利です。自宅のように過ごせるマンスリーマンションを活用すれば、部屋での時間も有効活用できるでしょう。
引っ越し前の試し住み
自宅を購入する際の試し住みとして、マンスリーマンションを利用する方法もあります。物件の周辺を見て回るだけでなく、実際に住むことにより、利便性や問題点を確認できるでしょう。
ビジネスホテルや一般的な賃貸マンションとの違い

マンスリーマンションを検討する際に気になるのが、費用面です。例として以下に、都心だけでなく埼玉や横浜方面にもアクセスの良い、JR渋谷駅から徒歩5分以内の物件に1か月滞在する際に最低限必要な費用をまとめました。マンスリーマンションと賃貸マンションはともに1Kの物件、ビジネスホテルもシングルルーム利用を想定しています。
賃貸物件に関わる費用やホテルの宿泊費は物件や宿泊時期により異なるため、目安として参考にしてください。
マンスリーマンション | 賃貸マンション | ビジネスホテル | |
---|---|---|---|
敷金 | なし | なし | なし |
礼金 | なし | なし | なし |
保険料 | 1万2000円 | 1万5000円 | なし |
仲介手数料 | なし | 7万9000円 | なし |
保証会社 | なし | 3万100円 | なし |
清掃費 | 1万3000円 | 1万9800円 | なし |
鍵交換費 | なし | 1万5000円 | なし |
家具家電購入費 | なし | 10万円 | なし |
家賃/宿泊費 | 18万9000円 | 7万9000円 | 7000円×30日=21万円 |
管理共益費 | 4500円 | 7000円 | なし |
水道光熱費 | 1万5000円 | 1万660円(単身平均) | なし |
合計 | 23万3500円 | 35万5560円 | 21万円 |
家賃だけをみると、マンスリーマンションは賃貸マンションよりも割高です。しかし、マンスリーマンションであれば、家具や家電を揃える必要はありません。ビジネスホテル滞在で必要になる外食費やクリーニング代も抑えることができるため、数か月の滞在であればマンスリーマンションは有力な選択肢となるでしょう。
マンスリーマンションのメリット

マンスリーマンションのメリットは、最低限の荷物で引っ越しができたり、契約時や入居時の手間が少なかったりすることです。引っ越し準備や手続きに時間をとることが難しい方にぴったりな選択肢と言えるでしょう。
家具、家電が完備
マンスリーマンションには、テレビや洗濯機、掃除機など基本的な家具や家電が備え付けられています。最低限の荷物で引っ越しできるため、入居時の出費を抑えたい方におすすめです。
ビジネスホテルより収納スペースがある
ビジネスホテルとは異なり、多くのマンスリーマンションにはクローゼットや靴箱などの収納スペースがあります。キャリーバッグを広げると足の踏み場もないようなビジネスホテルより、マンスリーマンションに滞在した方が快適に過ごせるかもしれません。
自炊・洗濯ができる
一般的なホテルには、客室内にキッチンや洗濯機がありません。長期滞在中の食事は、テイクアウトや外食を利用することになります。洗濯もクリーニングやコインランドリーを利用する必要があるため、宿泊費以外の出費も無視できない金額になるのです。
マンスリーマンションであればキッチンや冷蔵庫、洗濯機などが備え付けられているため、ホテル滞在よりも生活費が抑えられます。
電気・ガス・水道の手続きが不要
マンスリーマンションでは、契約締結後に鍵を受け取れば、そのままマンションでの生活を始めることができます。電気やガスの開通を待つ必要もなければ、個人で契約する必要もありません。
保証人が必要ない
賃貸マンションの契約とは異なり、マンスリーマンションは契約時に滞在期間に応じた家賃を前払いで支払います。そのため、保証人を用意する必要はありません。
契約の手間が少ない
マンスリーマンションの契約に必要なのは、契約期間に応じた家賃と、身分を証明できる書類のみです。申込書類のやりとりもFAXやメールで済むため、現地に足を運ぶ必要もありません。
マンスリーマンションのデメリット

最低限の荷物で入居できるメリットがあるマンスリーマンションですが、入居時にまとまった金額を支払わなければならないデメリットもあります。また、ホテル暮らしでは発生しない費用が請求される可能性もあるのです。
事前に内見ができない可能性がある
マンスリーマンションは短期間での入居と退去が繰り返されているため、入居直前まで別の入居者が物件を利用している場合があります。そのため、入居前の内見は基本的に難しい可能性が高いです。
ゴミの搬出にルールがあることが多い
短期間の滞在であっても、入居する物件のある自治体のゴミ捨てルールに従う必要があります。分別の仕方やゴミを出せる曜日、指定のゴミ袋を購入する必要があるかなどは、入居前に調べておくと安心です。
契約途中で退去しても支払った料金が返ってこない可能性がある
契約時にまとめて支払った家賃などの費用は、予定より早く退去しても返金されない可能性があります。すでに管理会社は契約時の利用月数に応じて、次の入居予約を受け付けています。それ以前に退去したからと言って返金すると、管理会社は賃料収入が発生しない空き家を保持している状態になってしまうため、基本的には返金はされないことが多いでしょう。
退去時に清掃費がかかる場合がある
賃貸マンションと同様に、マンスリーマンションでも清掃費がかかる場合が多いようです。契約金に清掃費が含まれていない場合は、退去時に請求される可能性があるかを確認しておくと安心です。
即日入居ができない
マンスリーマンションの契約が簡素とはいえ、契約書類のやりとりが必要なため、即日入居はできない場合があります。急な引っ越しが必要になった場合は、契約完了までホテルで過ごす必要もあるでしょう。
家賃は一括前払いが基本
家具家電が揃っていたり、電気やガスなどの契約が不要だったりする分、マンスリーマンションの家賃は割高な場合がほとんどです。定額の水道光熱費も、通常の一人暮らしの平均よりやや高めの設定です。契約期間分の家賃と水道光熱費などを入居時に一括で支払う必要があるため、負担が大きいように感じる方もいるでしょう。
マンスリーマンションの契約方法

最近ではインターネット検索で希望物件を探す方がほとんどです。マンスリーマンションでは契約書類のやりとりもFAXやメールでできるため、空き時間で物件選定から契約まで済ませることができます。
マンスリーマンション契約の流れ
- 物件を選び、オンラインや電話で問合わせ
- 申込書と身分証明書のコピーをFAXやメールにて送付
- 審査
- 審査合格後に送られて来る契約書を返信
- 入金手続き
- 鍵の引渡し・入居
契約時に必要なまとまった入居費用を工面できるのであれば、マンスリーマンションは短期や中期の滞在に都合の良い選択肢です。
まとめ

簡易な契約で手軽に入居できるマンスリーマンションは、最低限の荷物だけで住み始められるメリットはありますが、物件によって設備や調度品の質には差があります。
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